ノブ「首都にたどり着いたけど、けっこう暗い感じだし、結局フィーネの情報もうまく集まらなかったね」
ホリ「ドクターDが考古学研究所のお偉いさんでしたからね。その辞典で知らないのであれば、厳しいですよね」
ノブ「まったくだ。ある意味ムダ骨……おまけに捕虜だ何だと、暗い雰囲気にもなるし」
ホリ「ちょっとバンが怒りのままに殴らないところにグッと来ましたね」
ノブ「なんか悲しかったよね。自分の行動が悲劇に繋がるってかなしいよね」
ホリ「あそこで泣くバンが素敵です。実に素直で」
ノブ「……は?」
ホリ「ひねくれた大人はこう思いますとも。一番悪いのって、捕虜を逃がした共和国軍で、もしくはコマンドウルフを盗まれた共和軍じゃね? って」
ノブ「まあ……そうだけども」
ホリ「バンが見捨てていたら確かにあの被害は起こらなかったかもしれない。でもそもそも脱走されていなかったら? コマンドウルフが盗まれていなかったら?」
ノブ「まあ。そういわれりゃそうだよね」
ホリ「そもそも誰の責任って話ってわけでもないわけです。少なくともバンが悪いわけじゃない……でも帝国兵が悪いわけでもない。答えの無い問いかけに泣くしか出来ない。このあたりにぐっと来ますね」
ノブ「まあ、難しいよね。戦争だもの」
ホリ「一人殺せば犯罪者。百人殺せば英雄だなんて言葉もあります。良い悪いではなく、許せるか許せないか……戦争は悲しいものなのです」
ノブ「うーむ。哲学だね」
ホリ「共和国に更なる危険が迫っています。戦いはどうなってしまうのか。次回十七話「共和国の一番長い夜」次回もめちゃめちゃ動き回ってほしいですね!」
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