共和国へ向かう道中、深い霧の立ち込めるイセリナ山へ入ったバン達。
しかしフィーネとアーバインとはぐれてしまう。
そこへ霧の魔物が現れ、おびえるバンとムンベイ。
しかしおびえたその姿は近くの村に住む少女ローザの乗るゾイドの影が霧に映った姿だった。
ローザに案内され村へと訪れるバン達。
はぐれたフィーネたちを村人が探してくれている間、バンは村を出たことの無いローザに旅の話しを聞かせるのだった。

一方そのころ、山のふもとには盗賊団の残党であるヴィオーラが帝国から逃れるように息を潜めていた。
そこへバン達がイセリナ山へ入ったと言う情報を得る。
帝国に捕まったボスのロッソの敵を討つためにヴィオーラは飛行ゾイドに乗り込みバン達を追い、村へ迫る。

村へ迫る飛行ゾイドを見つけたバンは渓谷を伝って追いかけるが、そこには深い霧が立ち込めていた。
霧に映る影に惑わされ、敵の姿が見えないバンをヴィオーラは巧みに追い詰めていく。
しかしそこへ光が差し込み、ヴィオーラの機体が浮かびあがる。
それを見逃さず、迎撃するバン。
光を差し込んでくれたのはローザだった。
逃げるヴィオーラの前に立ちはだかるバンは「もう自分たちを追ってくるな。約束しろ」と詰め寄る。
しかしヴィオーレはあざ笑い銃を抜く。
そこに現れたローザ。
二人は姉妹だった。
平和のために帝国兵士になると言って村を出た姉の姿に驚くローザ。
事情を察したバンは自分が盗賊でヴィオーラはそれを捕まえにきた帝国兵士だと告げて逃げる。
それを見ていたムンベイと共に逃げるバン。
だがムンベイはバンを叩き、敵の前に姿をさらした行動にたいして命を大事にしろと諭すのだった。
霧は晴れ、アーバインやフィーネと合流した一同はイセリナ山を抜け、共和国の首都を目指す。
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